劇団概要
TremendousCircus is a Tokyo-based theater company whose stages musicals rooted in radical victim feminism, centered on the lived experiences of women who have survived sexual violence.
As a movement for women’s liberation, these performances are led by the women themselves, and Gothic and Lolita fashion serves as their formal attire and armor on stages.
Formed on July 7, 2016.
トレメンドスサーカスは、女性性暴力被害者を基準としたラディカル・ヴィクティム・フェミニズムがテーマのミュージカルを、ゴシック・アンド・ロリィタを正装として、当事者である女たちが女性解放運動として上演する、東京の劇団である。
2016年7月7日結成。
◎劇団理念 Company Philosophy
「TremendousCircus」では、以下の理念を掲げて活動しています。
○声明 Statement
自分も傷つけられた女が、女を抑圧する全ての男を皆殺しにして、困って泣いている女に手を伸ばす、女性の女性による女性のための、熱い芝居を創る。
血に染まってこそロリィタは美しい。
○使命 Mission
🔥“美と女性蔑視”という男性支配社会文化による洗脳ではない、真実を探求し、市井の女が英傑となって活躍する、エンターテイメント芝居を作る。
わけのわからない虐待親の答え合てさせゲームのようなリアリズム芝居ではなく、見るだけで興奮する女のための叙事詩を創作する。
「辛かろうと苦しかろうと、スウィングでグルービーで瞬間を楽しんで生きようぜ!」
我々は喉から血が出るまで叫ぶ、エンターテイメントの、熱い芝居を創る。F1でクラッシュ寸前のカーレースのように、カーブも全力で曲がる、命懸けの芝居をする。一生懸命、役になりきる。パワー・スピード・命懸け。
🔥作品にラディカル・フェミニズムの歴史と理論を折り込み、定期的に勉強会を行うことで、フェミニズム教育の機会を奪われた女たちに歴史と理論の学びの場を提供する。
🔥我々はラディカル・フェミニストである。
これまで女性を抑圧し続けてきた全ての男の罪を問い、その男性支配社会構造の打破、革命を目指す。女性差別がなくならない限り、反性売買であり、異性との恋愛、結婚制度を否定する。
けれども、そのことによって、今、男と恋愛させられ、結婚させられ、子どもを持たされ、性売買当事者とならされている女を糾弾することがあってはならない。女にタブーはない。あらゆる問題は男性にあり、全ての女は支援し保護されるべきである。
中でも我々は、最も抑圧された階級である性暴力被害当事者女性を基準として活動し、それをラディカル・ヴィクティム・フェミニズムとして提唱する。
詳細は私達の提唱する、ラディカル・ヴィクティム・フェミニズムを参照のこと↓
ラディカル・ヴィクティム・フェミニズムについて
団長である第六天魔王知乃は、2017年、演劇界で告発から合意に至った初めてのケースである#Metooを行い、その示談金で「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」を設立し、劇団もその運営に協力している。
http://nosekuhara.com/
🎀ときめきの宝箱である。
女性が差別を受けながらも育んできた女性固有の文化を守り、継承する。その象徴としてのゴシック・アンド・ロリィタを正装とする。
性暴力にあわなかったころの自分という永遠の少女性、レイプで侵襲されなかった頃の身体にもう一度戻るための戦闘服であり特別な日に着る一張羅、それがロリィタ
少女趣味を、虐待や受験など様々な理由で許されてこなかった、大人の女性が選び取るKAWAII。
男に選ばされるのではなく、自分が好きだと思う服、色、ジュエルや、作品、ぬいぐるみを大切にする。
同時に我々は、脱コルセット運動を行っている女を心から称える。
🎀女の居場所(男のいないお茶会)を提供し、生物学的女性の安全安心スペースの死守、拡大を目指し、女だけで暮らす、女だけの世界“テミスキューラ”の実現を目指す。日本におけるラディカル・フェミニストの砦となる。
我々は男と戦う軍隊であり、女が選ぶ家族であり、連帯(シスターフッド)である。
新宿歌舞伎町、東横スペースに集わせられる女たちに、さみしいときにそばにいて連絡が取れる、そういったものを正しい形で提供していく。
女性解放運動の始まりは、女性専用トイレが作られ、家庭に閉じ込められていた女が、互いに会話をすることがきっかけの一つとされる。我々は生物学的女性の安全安心スペースの死守、拡大を目指し、女性が深夜に自由にコンビニに行き、居酒屋で馬鹿騒ぎし、ジムが利用できる、生物学的女性だけで自治・運営される女性専用地区“テミスキューラ”の実現を目指す。テミスキューラの名称は伝説の女性だけの部族アマゾネスの首都にちなむ。
また日本において非常に稀有な存在であるラディカル・フェミニストの女性たちが集まり、守られ、情報を共有しあう砦であり作戦基地を提供する。
○劇団のビジョン Vision
創作の特色として、リアリズム演劇ではなく、日本固有の文化である歌舞伎の物語と演出を多く取り入れた大衆向けエンターテイメントとしての、女性の為の叙事詩劇を創作している。
日本固有の伝統文化でありながら、女性が出演することが出来ない、歌舞伎や能、文楽の演出を取り入れ、女性がわきまえさせられるのではなく、男性と同じように仁王立ちをし、男性と同じように裏声ではなく地声で堂々と演じ歌う、男性以上に輝ける、独自の女性の演技体の確立を目指している。
脚本制作においても何より女性性搾取被害者という当事者性を取り入れながら、これまで神話や王道と言われる物語において、男性主人公が女性の(主に性暴力や死という)犠牲によって奮起し(観客はそれに感動し)悪役を倒すという、まるで女性が男性の道案内役であるかのような物語を拒否し、女性が男性以上に輝ける芝居を制作している。
また新たに女性解放運動に目覚める普通の女性たちの受け皿であり、日本にほとんど存在していないラディカル・フェミニストの居場所となりたい。
スタッフにはハラスメント・カウンセラー有資格者とドラァグクイーンがいる。女性のための集団であるが、健全な創作集団環境を模索し続け、多様性やジェンダー平等についても向き合い続けたい。