ご挨拶
“何故生まれてきたのだろう/日々苦しみもがきながらも生きようとする/人間とは何だろう/人として生きていくとはどういう事だろう(※1)“
上記の言葉は、幼少期から虐待、性的虐待を受け、自殺したとある少女がブログに記載していた言葉です。
私達は、心の痛みを「助けて」「死にたい」「この世界なんて壊れてしまえ」というあなたの声を、世界中に届く声で、喉から血が出るまで叫びたい。
あなたが血を流しながら大切に守り続けた純真を、最後の希望を守りたい。綺麗な場所から、白い手を伸ばすのではなく、同じ血塗れの手を差し出したい。
最後の時には、あなたと手を繋いで、一緒に自殺するような、芝居が創りたい。
声にならない怒りを、もう二度と手に入らない愛を、もう二度と戻らない絶望を、芝居にして披露いたします。
楽しんでいただければ幸いです。
代表 田中円
劇団TremendousCircus一同
劇団の概要
TremendousCircus(トレメンドスサーカス)は、田中円(たなかえん)の脚本・演出作品を上演する劇団。2016年結成。
世界初・日本発「ゴシック演劇」と称し、耽美で豪華絢爛なGothic & Lolitaを正装とする。
作曲家としてダーク音楽で世界的に活躍するDee Lee氏を迎え、全編オリジナル、爆音のダークミュージックと共に、退廃的暗黒童話、怪奇幻想を題材に、社会問題を積極的に取り入れ、人の心の痛みを昇華する、リストカットなど自傷行為のかわりになれる、エンターテイメント演劇を創る。
また、女形、男装を演出に多用し、当事者の表象を重んじることで、ジェンダーフリーな社会実現を目指している。
TremendousCircus
Decked out in gothic lolita fashion, TremendousCircus is a theater company that stages dark fairy tales and grotesque fantasies. They create plays that are aestheticized, decadent, androgynous, and brimming with passion.
◎劇団理念
「TremendousCircus」では、以下の理念を掲げて活動しています。
○声明 Statement
泣いている人を救う為に、血塗れの手を伸ばす。心の痛みをエンターテイメントとして昇華し、リストカットなど自傷行為のかわりになれる演劇を創る。
○使命 Mission
- 熱い芝居 Passion
喉から血が出るまで叫ぶ、エンターテイメントの、熱い芝居を創る。F1でクラッシュ寸前のカーレースのように、カーブも全力で曲がる、命懸けの芝居をする。一生懸命、役になりきる。パワー・スピード・命懸け。 - 耽美派である Aesthetic
ゴシック&ロリータを中心にすえ、その精神性に恥じることのないよう、衣装、メイク、舞台美術はもちろん、脚本、制作、運営の細部にまで、美を中心に据える。
天上天下唯我独尊。誰も真似できない、不可能を可能にした芝居、他にない、唯一無二の芝居を創る。 - 頽廃的である Decadent
人の心の痛みを作品の支柱に据えた、闇の中に光る蠟燭のような芝居を創る。
エロ・グロ・ユーモアを大切に、神秘主義、暗黒童話、怪奇幻想などを主な題材とする。
独立した立場で、政府、政治的思想、経済的な利害、宗教にとらわれず、弱きを助け強きを挫く、社会問題、不条理を積極的に取り扱い、沈黙せず、当事者に学び、共に考え、取り組み、解決に向けた問題提起をする。 - 中性的である Androgynous
ゴシック&ロリータファッションを正装とし、演出に女形、男装を用いる。
配役において、当事者の表象を重んじ、可能な限り当事者が当事者役を演じることで、正しい当事者像、文化を伝える。
そうすることで、人種、外見、年齢、性別などによる従来の固定的な役割分担にとらわれず、誰がなんと言おうと自分が好きな着たい服を着る、型にはめ消費しようとする、汚い世間に反抗し、誰もがありのままの自分で生きられる、ジェンダーフリー社会の実現に貢献する。
○劇団のビジョン
私たちは日本独自のサブカルチャーである、ヴィジュアル系バンドとゴシック&ロリータに着目し、日本発・世界初の「ゴシック演劇」として舞台創りを初めました。
近年、現代日本の基本的な病理である結果主義は、リストカット、薬の過量服用(OD)、頻回の自殺企図、過呼吸症候群、摂食障害など、通称「メンヘラ」と呼ばれる多くの精神障害患者を生みました。
日本の年間自殺者は15万人とも言われ、中でも20代30代の若者の死因第一位は自殺です。
その中でヴィジュアル系バンドは、ライブにおいて、舞台上から直接ファンに語り掛け、彼らの心の痛み、破壊衝動を歌うことで、彼らの苦しみを昇華させます。
私達は、同じように、物語を語り、演じることによって、悩み苦しむ人の力になりたいと考えます。
またゴシック&ロリータは、誰がなんと言おうと自分が好きな着たい服を着る、自分を型にはめ消費しようとする、汚い世間への反抗であると私たちは考えます。それを正装とすることで、誰もがありのままの自分で生きられる、ジェンダーフリー社会の実現に貢献します。
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私達の創作上の特色としては、命懸けで演じられるパワーとスピード感あふれる演出。ゴシック&ロリータを身にまとい、美しさを中心に置いた、豪華絢爛な衣装、舞台美術。人の心の痛みを支柱にすえ、社会問題を積極的に取り入れた、頽廃的で、エロ、グロ、ユーモアに溢れる世界観。当事者の表象を重んじ、中性的でジェンダーフリーな場であること、があります。
○劇団PV
※1出典:http://ameblo.jp/rin3718/
解離性同一性障害(多重人格障害)40余りの人格と共に生きるより(検索日:2016/6/22)