メサイア・カーミラには、以下のような政治的・社会的主張があります。
それらはお客様に対して、完全な同意を強制するものではありません。
私たちが作中でそれらを描くのは、社会で虐げられている弱者や、社会システムの問題を広く知らしめ、議論されることを目的としています。また渦中にある被害者に、注目していると連帯を示すためでもあります。
観劇のご参考にしていただければ幸いです。
若干のネタバレを含みます。
- 私たちはフェミニスト劇団です。
- 家父長制、資本主義システムに対する強い批判があります。
- 強制性交等罪における、暴行・脅迫要件の撤廃を目指しています。
- 多くの宗教における神話が、家父長制を強化する男性主体の物語として書かれていると主張します。
- AV新法に関連し、AV合法化に反対、雇用差別・賃金格差、女性差別が解消されない限り、セックスワークは人身売買であると主張します。
啓発のため、セックスワーカーの多くに性被害経験があるという描写をしていますが、それがセックスワーカーへの差別に繋がることはあってはなりません。
セックスワーカーを買う側を犯罪化するいわゆる北欧モデルに基本的には賛同しますが、発展途上国において買春の地下化を防ぐ目的で行われる非犯罪化についても、検討される必要はあると考えます。判断を保留とし、作中でも書いていません。 - 夫婦別姓に賛成です。
- 妊娠中絶に賛成し、女性が自分の体のことを自分で決める権利、リプロダクティブ・ライツを強く守られるべきだと主張しています。
- 表現の自由を掲げることで、女性の人権侵害を容認する立場に強く反対しています。
- フェミサイドに抗議し、レイプ神話と言われる、特にホラー映画で顕著な、性的に消費され、怯え殺される、市井の女性たちの表象を男性で再現しています。
- 名誉殺人に抗議する描写がありますが、特定の国や地域を差別することはあってはならないことです。
- 芸能界で消費される女性俳優を描きます。
- 私たちはリーン・イン・フェミニズムに批判的立場です。