今晩は。知乃です。もう大晦日なのですね。
文章にするのは苦手なのですが、せっかくの締めくくりですし、今年一年を振り返ろうかなと思います。もしよかったら最後まで読んでいかれてくださいね。
2017年は個人的に団長としてもうひと段階階段を上らねばならないような、試練の年でした。
代表田中の手を離れて、自分の足で立って私の責任において、決断をする。一つ一つの小さなことを決めて、運営して、失敗して、、そうやって三歩すすんで二歩下がるような、日々でした。人との出会いも有り難いことに沢山あって、お客様とも役者さんとも、沢山つながることが出来て、その分別れることもありましたが、別れるべくして別れるんですね。本当に必要ならきっとまた出会えるでしょうと思います。
劇団では総長と呼ばれ、名のごとくかなり厳しく演出をしたり、劇団員にはより厳しく指導をするのですが、信頼して身をゆだねて下さった役者の皆様に心からお礼を言いたいです。
私が日々団長でいられるのは、役者さん、サポートしてくれる劇団員、お客様のおかげだと骨身にしみて思います。胡坐をかくことなく、よりよい劇団に、役者に、舞台づくりをしていけるよう一層精進します。来年の抱負はまた年が明けてから公開しましょね。
さて、トレメンドスですが、去年のこの時期は≪雪白姫≫の準備に追われていました。そこから六月公演三郷主役回の女吸血鬼カーミラ、そしてサロメ。
旗揚げして一年ちょっとですか。どの作品にも通ずるものがあり、今だって雪白姫は戦っていて、ローラはまたきっと誰かの家に上がり込んで図々しくしているだろうと思います。
どの作品も、思い出すと、現代を懸命に生きる人を思うと、胸が締め付けられて苦しくなりますが、それを共に分かち合ってくださったお客様がいらっしゃること。いつも応援して下さる皆様がいらっしゃること。それが私の、私たちトレメンドスのやりがいであり、糧であります。
もっと大きな劇場で、あんなことしたい、こんなことしたい、いつかやりたいなあ、を上げ始めたらキリがありません。いつも目先の欲望に捉われがちですが、それでも私たちが本当にしたいのは予算の拡充でも、大きい劇場でもなく、ただお客様の心へ灯の様な光を届け、絶望の中に我々はいつでも手を伸ばし続けていたいと切に思います。役者さんにに、お客様に誠実である舞台づくりを来年もして参りたいと思います。
2017年、トレメンドス旗揚げの年を共に見届けてくださり有り難うございました。2018年更に血生臭くゴシックな、魂のこもった舞台をお届け致します。来年度も変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
2017,12,31 劇団TremendousCircus 団長 知乃