事務所では劇団員たちが大騒ぎしています。大晦日です。
私は仕事をするため、喧騒の中、机に監禁されこの文章を書いています。
知乃さんが塩釜焼でステーキを焼いていました。意外にも彼女の特技は料理です。人を殴ることかと思っていました。
本年は、「虐待の国のサラ」の中止などもあって、なんとなく避け続けてきた歌のライブを始めてやりました。
歌は本業ではないと言い続けてきたのですが、なんだかとっても歌う年でした。
歌う、というのは、台詞の凄いやつ、というなんかもうちょっと酔ってて語彙が微妙な感じなのですが
少しずつ掴んできていて、きっと来年も歌う演目もあったりするのかもしれません。
歌うって、心が華やかになっていいですね。(なんだそりゃ)
閑話休題。
「虐待の国のサラ」は劇団二度目の中止で、打ちのめされました。
オリジナルファンタジーを全力で作り上げる、というのを目的としていたので、またいつか必ずお届けしたい。
「Femiking」は、アフタートークにいろんな人を迎えたり、外部有名劇団の俳優さんが客演してくださったり、題材もフェミニズムということで、挑戦だったけれど、大成功に終わって本当に良かった。
フェミニズムについては、SNSではとても酷い状況にある。きっとそれは女性差別が改善される兆しではないかと思っている。
変わることに抵抗する勢力は必ずいるからだ。
その夜明けに少しでも力が貸せたなら、これ以上嬉しいことはない。
年末年始もなく、「19842022」に向けて死力を尽くしている。
誰かと笑いあい、年を越せることの喜びと同時に、
きっと今この瞬間も寒さと孤独に震えている人がいる。
クリスマスと正月と誕生日が来るのが本当に嫌だった、という被虐待児を知っている。
だから私が不幸になるのとは違う。
いつだって血まみれの手を伸ばすために、私は血の滴るステーキに食らいつく。
必ず一緒に同じ星の上で、みんなで幸せになる。それを目的とする。
本年は、見に来てくださったり、応援してくださったり、本当にありがとうございました。
残り一時間ほどですが、どうぞ良いお年をお過ごしください。
愛をこめて。
TremendousCircus 田中円 & 劇団員一同